“不正アクセスで約29万人分 情報流出の可能性” 通販「三恵」
東京 世田谷区にある下着などの通販サイトを運営する会社は、不正アクセスを受け、クレジットカード情報などを含むおよそ29万人分の客の個人情報が外部に流出した可能性があると発表しました。 個人情報が流出した可能性があるのは、女性向けの下着を中心とした通販サイトを運営する「三恵」で、9日に会社のホームページで発表しました。 それによりますと、2019年12月27日からことし5月15日の間に会社が運営する通販サイトを利用したおよそ29万人分の名前や連絡先などの個人情報が流出した可能性があるということです。 このうち、クレジットカードで決済した7万1943人の客については、クレジットカードの番号やセキュリティコードなども流出し、一部で不正利用された可能性があるとしています。 ことし6月にクレジットカード会社から連絡を受け、第三者機関が調査したところ、不正アクセスがわかったということです。 会社では該当する客に対して個別にメールなどで連絡するとともに警察に被害を申告するなどの対応をとったということです。 三恵は「多大なるご迷惑およびご心配をおかけする事態となりましたこと、深くおわび申し上げます」とコメントしています。
岡山 真庭 観光バスが横転 乗客11人けが 現場の路面に積雪
9日午前、岡山県真庭市の山あいの市道で観光バスが横転して乗客1人が腕の骨を折る大けがをし、10人がけがをしました。 9日午前10時前、岡山県真庭市蒜山上徳山の市道で、乗客と乗員あわせて45人を乗せた観光バスが道路脇に横転しました。 警察によりますと50代から70代の乗客11人が病院に運ばれ、このうち60代の女性が左腕の骨を折る大けがをしたほか、10人がけがをしたということです。 現場はスキー場に近い山あいの道幅が2メートル60センチの市道で、NHKのクルーが撮影した映像では路面に雪が積もり、バスが進行方向に向かって左側に倒れていました。 バスを運行していた山口県周南市にある「防長観光バス」によりますと、このバスは中国地方をめぐるツアーの最中で、9日は岡山県美作市の湯郷温泉を出て島根県安来市の美術館に向かっていました。 米子自動車道が通行止めになっていたため、現場の道路を走っていたということで、冬用タイヤを装着し、出発前の点検で異常はなかったとしています。 警察が事故の詳しい状況を調べています。 乗客の60代男性「車内はパニック状態だった」 夫婦でバスに乗っていて事故に遭い、妻が病院に搬送された60代の男性は「本来通るはずだった高速道路が事故で通行止めになり、下道で目的地に向かう途中で細い道に入って行き、雪が積もっていてバスが倒れた。横倒しになり、下側になった人がけがをした。車内はパニック状態だった」と話していました。 旅行会社クラブツーリズムと防長観光バスの親会社が会見 岡山県で観光バスが横転した事故で、ツアーを企画した旅行会社のクラブツーリズムとバスを運行していた防長観光バスの親会社の防長交通が午後6時から都内で会見を開きました。 会社によりますと今回のツアーは8日、新幹線で東京駅を出発し、岡山県や島根県、広島県をまわり、10日、東京駅に戻る2泊3日の行程でした。事故が起きたのは9日午前9時40分ごろでバスのドライブレコーダーの映像には現場の道路を時速25キロほどで走行中に道路脇の畑に横転する様子が写っていたということです。 横転の際、後輪がスリップしてバランスを崩したように見えるということです。バスには50代から70代の乗客43人と運転手と添乗員のあわせて45人が乗っていて、このうち乗客11人がけがをしました。 事故の当時、道路には雪が積もっていて、バスは冬用のタイヤを装着していました。また、運転手はこの会社で24年あまり勤務しているベテランだということです。会社の聞き取りに対し、米子自動車道が事故で通行止めになっていたため、運行ルートを一般道に変更したとしたうえで「以前、う回路として通った道とは異なる道に入ってしまった」などと話しているということです。 クラブツーリズムの酒井博社長は「おけがをされたお客様に心よりお見舞いを申し上げ、一日も早い回復をお祈りしています。主催したツアーで事故が起きたことを深くおわび申し上げます。被災者の救援に全力で取り組んでいきます」と話しました。 防長交通の東田成民社長は「事故を起こしてしまい申し訳ありません。けがをした乗客の方に心よりお見舞い申し上げます。警察の捜査に全面的に協力していきます」と話しました。
強風により工事現場の足場崩れる 作業員1人転落3人が下敷きに 〈宮城・気仙沼市〉
9日午後、宮城県気仙沼市にある商業施設の工事現場で強風により足場が崩れる事故があり、4人が軽いけがをしました。 事故があったのは、気仙沼市長磯牧通にある工事現場です。消防によりますと、9日午後2時すぎ「強風で足場から1人が転落、崩れた足場により3人が負傷した」と工事の関係者から通報がありました。 警察によりますと、けがをしたのは20代から30代の男性作業員4人で、このうち1人が足場の上から転落し、下で作業していた3人も倒れた足場の下敷きとなり、病院に運ばれました。4人とも軽傷だということです。 現場近くの住民 「そのまま一瞬で(足場が)下まで倒れてきた。風が一番強かったとき」 事故当時、気仙沼市には強風注意報が発表されていて、警察は風によって足場が崩れたとみて、事故の原因を調べています。