今年9月、最愛の一人娘で小学3年生のふうかさん(9)が、難病である先天性ミオパチーを発症していることを自身のブログで公表した星野真里さん。
公表と同時にふうかさんのInstagramを開設し、星野さん、夫(元TBSアナウンサーの高野貴裕さん)との日々の暮らしぶりをオープンに。
ハンディはあっても、さまざまなことを楽しみ、前向きに挑戦するふうかさんは、星野さん曰く「メンタルが強い」「負けず嫌い」の女の子。そのポジティブさに多くの反響が寄せられ、なかには「がんばりがすごい」「見習いたい」「ありがとう」という感謝の声もあります。
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今回、めざましmediaでは星野真里さんにインタビュー。後編では、ふうかさんの現在の様子、星野さんのふうかさんへの思い、今後の夢などを聞きました。
――最近のふうかさんの様子やエピソードがあれば教えてください。
結構、勉強をがんばっています。体が動きにくい分、頭脳のほうでみんなについていってほしい、という親の願いがあるのですが、みなさんのように体力が続かないので、塾に通うのは難しく、その代わりに自宅で通信教材を使って取り組んでいます。
そのがんばりが親も驚くほどでして、「今日ここまでやろうか」と決めたところまでは、どんなに大変でもやり遂げる強さがあります。なかなか進まなくて、私が途中でつい「もう、ここまででいいんじゃない」と言ってしまうことがあるんですが、そんなとき、泣きながらでも、「絶対にやる」といってやり遂げます。
そういった負けん気の強さと根性は、自分の幼少期なんかをはるかに超えていて、たくましいな、と感じます。ただ、がんばり過ぎると体調にも響きますので、休憩や寝る時間は確保しつつやっております。
――星野さんは、ふうかさんはメンタルが強いとご自身のInstagramに書いていましたが、どなた譲りだと思いますか?
性格は私に似ていますが、精神的な強さがあるのは主人譲りじゃないでしょうか。主人は、あまり落ち込んだりすることがなく、常にメンタルを一定を保っていられるような人なので、そういった強さは受け継いでくれているのかな、と思っています。
――小学3年生でそれだけ勉強をがんばれるというのは、すばらしい長所ですね。
本人がやりたいと思う以上に、親の期待を感じているのか、喜んでもらいたいという気持ちも大きいのかもしれないですが、それでも、がんばれることをがんばる、というのはいいことなのかな、というふうに思っています。
この先、体力的にどうなるのかわからないですし、今勉強をがんばれるなら、がんばろうって。そのとき、そのときで目標をつくって、達成できたら「やったね!」「できたね!」みたいな。同志として喜び合うことを大切にしています。
――ふうかさんには“同志”という意識がありますか?
すごくあります。子どもを“育てている”という感覚はまったくなくて、本当に育ててもらっているという気がしています。実際、彼女がいるから発信できることも多いですし、仕事でも踏ん張れるというのがあります。
やはり仕事でも「見てもらいたい家族」がいるのはすごく大きくて、娘ができるまではそれが親だったんですけれど、今はその気持ちよりももっと強く、娘に憧れられたり、尊敬してもらったりできるような人物でいたいと思っていて。それが、仕事をするうえでも自分の大きな原動力になっています。
――SNSでも娘さんに「成長を見せたい」と綴(つづ)っていましたね。
娘には、自分がダメな人間だということもさらけ出しているんです(笑)。例えば、人見知りで自分から人に話しかけるのが苦手だというのも伝えていますし、精神的に余裕がなくなると、言い方がきつくなってしまうことがあるのも伝えていて。
お互いにできないこと、人より負けていることも、まずは認識して「がんばろうね」と励まし合い、できたら「できたね!」と認め合って。そうやって、一緒に階段を上っていくのを喜べるというのを、娘との生活のおかげで知ることができました。
――ふうかさんは星野さんのどんなお仕事を楽しみにしていますか?
バラエティ番組は見てくれるのですけど、ドラマは、最近エモーショナルな作品が続いていることもあって、私が劇中で泣いているのを見たくないというので、なかなか見てもらえません。
4月に博多でやらせていただいた舞台は娘も楽しめるような作品で、大阪での公演もあったので、そこに来てもらったんですけど、残念ながらあまり体調がよくなくて、控室でモニターで観るという結果になってしまいました。
今後、娘が楽しんでくれるような作品に出ることが、仕事においての目標ですね。
――星野さんは、現在も連続ドラマ『きみの継ぐ香りは』に出演中。精力的に仕事をしていて、ふうかさんと離れている時間が長くなることもあるかと思いますが、心配になったり、会いたくなったりしませんか?
もちろんずっと会いたいのですけれど、私自身すごく好きな仕事をさせていただいていますし、その仕事のおかげで、彼女と遊びに行けたり、おいしいものが食べられたり、何か買ってあげられたりするという、生活に還元されますし、そういう生活があるからこそ仕事もがんばれるし、という好循環になっていると思っています。
私の場合、仕事がなくて彼女と2人きりだったら、たぶんそのほうが大変な状況になるのでは、と想像します。もちろん、仕事をせずに(お世話や介護を)やられている方もいらっしゃって、そういう方は本当にすごいなと尊敬します。
私は主人も含めてサポートしてくれる方がいて、仕事もできる環境をいただけていることが本当にありがたいなと思っています。