クマによる人的被害多発を受け、市街地での銃猟を拡大する鳥獣保護管理法改正案の内容が21日、分かった。人の日常生活圏に侵入したり、侵入の恐れが大きかったりするなどの要件を満たせば「緊急銃猟」として、自治体の判断によるハンターの発砲を容認。イノシシも対象に想定する。住民の安全確保のため通行制限や避難指示を可能にする。人に危険が迫ってから応急措置で警察が発砲を判断する従来の仕組みに比べ予防的に迅速な銃猟ができるとしている。
建物に損害が出ても自治体が補償する規定も新設。ハンターが安心して活動できる環境を整える。次期通常国会に提出し、来年中の施行を目指す。市町村長が判断と責任を担うため、国は発砲に関するマニュアルを作成する予定だが、きめ細かい支援が課題となる。
現行の鳥獣保護管理法は住宅が集まる地域や広場、駅などでの銃猟を原則禁止。警察官職務執行法に基づき、警察官がハンターらに命じることはできるが、実際に「人に危険を及ぼしている」場合などに限られる。
2024年12月22日
市街地での緊急狩猟を拡大 クマの人的被害多発受け法改正案
星周一郎:東京都立大学法学部教授
見解 北海道砂川で発生した、ヒグマ駆除のためのハンターの発砲が違法とされた事案などを契機にしたものと思われます。
記事にもあるように、現行法は、「住居集合地域等」での銃器を使用した狩猟(銃猟)を原則禁止としています。そのような場所で銃猟をする必要のある事態が従来は想定されていなかった一方で、人の生命・身体を危険にさらす行為だからです。しかし、市街地でのクマやイノシシによる被害が多発している状況下、一定の範囲ではそれを認める必要が生じています。
とはいえ、銃猟による人の生命・身体に対する危険が生じないようにすることは、必須の前提条件です。
この法改正案は、「住民の安全確保のため通行制限や避難指示」を可能とする措置の導入などとあわせて、現在の要請に対応するためのものといえます。
クマ駆除に苦情を入れる人たちって、たぶん動物を守りたいって気持ちからなんだろうけど、現実に被害を受ける住民のことも考えてほしいよね。クマが出没すると、日常生活が脅かされて本当に怖い思いをする人がいるわけだから、何もしないで放置するわけにはいかないしさ。
もし本気でクマを守りたいなら、自分たちで責任を持って保護するくらいの覚悟が必要なんじゃないかな。ただ苦情を言うだけじゃなく、現実的な解決策を考えることが大事だと思う。今回の法改正は住民の安全を守るための前向きな一歩だよね。危険が起きる前に対処できる仕組みが整うのは、安心につながると思うな。
むろん住民の安全は留意する必要はあると思いますが、これだけ増えてしまったクマの対策には専門家であるハンターさん達の協力は必要不可欠だと思います。
そのためにはハンターさん達の報酬を含めた待遇を保証してあげて欲しいです。せっかく命がけで協力して頂いたのに、理不尽にも不利益を被るようなことがくれぐれもないようにして欲しいです。
実際のクマと対峙した時には、いろいろ考えてる余裕はないと思うのでもう少し裁量権を上げてもいいと思います。
ようやく法整備が動きだした、砂川市のハンターが猟銃免許を取り消された判決が大きなきっかけとり、ハンターは自治体からの熊駆除の要請も拒否する事態になっていた、前々から鳥獣保護管理方法の改正が必要だ、とも言われていた。
今年、11月18日に、鈴木知事と、北海道猟友会の堀江篤会長が上京し、環境省を訪れ、小林環境副大臣に、ハンターが安心してクマの捕獲にあたることができるよう要望していた。
国もようやく法改正案を出し、来年中の施工を目指す予定というのは、ようやく一歩前進したと思う。
私の地域では住宅街に熊は出ません。
が、もし外でガリガリ音がして、家族が寝ている自分の家に熊が侵入しようとしていたら、銃があれば私は熊を撃ちます。
自分の家ではなくても、隣の家の扉を破って熊が侵入しようとしていたら、やはり撃つと思います。
しかし、どちらも今の日本では私は処罰される事でしょう。
刑法の緊急避難の解釈を広げて、何が正しいかをしっかり見直して当たり前の事が当たり前で済むようにして欲しいです。
確か、どこかで猟師が市職員から駆除してくれと頼まれて発砲したら警察から猟銃免許取り消されたニュースありましたよね。
その後その地域だけでなく各地で猟友会が行政からの駆除要請をはねのける動きが広まっていました。
是非これを機に免許を取り消された方の再申請を受け付け、免許を再交付してほしいと思います。