怒号を上げながら暴れる男が電車の運行を妨害し、帰宅を急ぐ人たちなどに影響が。
カメラは緊迫の4分間を捉えました。
クリスマスの夜となった25日午後7時半ごろ。
JR横浜駅の東海道線の下りのホームに止まっていた電車のドア付近に男が立ち止まり、出発を妨げていました。
沿線火災の影響で、約2時間の遅延が発生。
ようやく再開した直後の出来事でした。
シルバーのダウンジャケットを着て、黒のレンズのサングラスをかけた男が「あいつを降ろせ」「来いオラ!この野郎」「電車出ねーぞ。みんなに迷惑かけてるぞ!ほら来い!」などと声を荒らげます。
多くの人が乗った車内が騒然とする中、乗客の1人が警察に通報を始めます。
男は、車内にいる1人の人物を執拗に降ろそうとしていました。
目撃者によりますと、騒動を起こす直前、男はホームを歩いていたところ若い男性とぶつかり、トラブルになっていたといいます。
車内にいた若い男性を降ろすため、男はドア付近に立ちはだかり、電車が出発することを阻んでいたのです。
男:
あいつを降ろせ。
駅員:
一緒に降りましょう。
男:
お前は触るんじゃねえ!!
もみ合いとなり、他の乗客を突き飛ばす男。
一向に止まらない迷惑行為に、「みんなの迷惑になる」と声を上げる乗客も。
男は閉まるドアに体を張って、必死の抵抗を見せます。
怒りは、ついに駅員にも飛び火しました。
男:
いいからあの対象者を降ろせ。おい駅員!駅員オラ!駅員!おい!
そこに警備員が駆けつけ「いったん降りましょうか」と声をかけますが、「うるせーこの野郎!おい。降ろせよ!対象者を降ろせ」と騒ぐ男。
そして、男が一瞬気が緩んだその時、警備員によって電車から降ろされました。
すると警備員に詰め寄って胸ぐらをつかみ、今度はホームで大暴れ。
警備員と駅員5人がかりで、ようやく取り押さえられました。
JRによりますと、一連の妨害行為により、電車は約5分間遅延したということです。
目撃した男性は、車内の緊迫の様子について「最初僕が(男に)声かけた。『やめてください』と話したけど、全然聞かなかった」と話します。
男性はクリスマスの夜を家族で過ごそうと帰宅する途中だったといい、「(子どもと)一緒にケーキ食べようと思ったけど、子どもは待たずに食べた。悲しかったですね」と話していました。