韓国の野党は5日未明、尹大統領の弾劾訴追案について、趣旨説明を行いました。採決は7日午後7時ごろ、行われる見通しです。
可決には野党議員に加え、あと8人が法案に賛成する必要があり、与党側から造反者が出るかが最大の焦点となっています。
与党の代表は5日朝、「大統領の違憲的な戒厳は決して擁護するわけではない」としながらも、「弾劾が通過しないように努力する」と明らかにしました。
その上で、「今回の事態は自由民主主義を掲げる我々の精神から大きく外れる」として尹大統領の離党を求めました。
離党の要求は与党への批判を和らげる狙いがあるとみられています。
一方、最大野党の代表は与党の代表に、電話で説得を試みていることを明らかにしました。その上で、「歴史的責任を果たして欲しい」と呼びかけるなど与野党の駆け引きが続いています。
最新の世論調査では、尹大統領の弾劾に賛成すると答えた人が73.6%と、「反対」の24パーセントを大きく上回っていて、尹大統領の辞任を求める声が高まっています。
(2024年12月5日放送)