羽田空港で1月、海上保安庁と日本航空の航空機が滑走路上で衝突し保安官5人が死亡した事故から1年になるのを前に、第3管区海上保安本部羽田航空基地で23日、追悼式が開かれ、参加した約70人の職員が脱帽して黙禱をささげ、再発防止を誓った。
格納庫で行われた追悼式では、宮本伸二3管本部長は亡くなった5人の名前を読み上げ、「尊い犠牲を無駄にすることなく、世界一安全な現場を実現することを約束する」と決意を表明。終了後、報道陣の取材に応じた林博之基地長は「事故直後は絶望のどん底に突き落とされ、基地内の動揺も広がったが、職員のメンタルケアに努め、運航再開ができた」と振り返った。
一方、5人の遺族が23日、代理人弁護士を通じてコメントを発表し「家族で支え合い、少しずつ前に向かって歩み始めたが、衝撃的な事故を一日も忘れることなく、悲しい日々を過ごしている」とつづった。
事故を巡っては、運輸安全委員会が近く調査の経過報告を公表する。